アンリ・ノーダン・フェラン

広大な畑を所有するアンリ・ノーダン・フェランビオ・ディナミを始めた彼女のワインは今目を離せない

現在では50%以上の畑でビオ・ディナミ

705_1.jpgジャン・イヴ・ビゾーの奥さんでもあるクレール・ノーダン。

1994年にドメーヌを引き付いた後、クレールがドメーヌの指揮を執る中で、これまでのドメーヌのスタイルのワイン造りを行う一方、より自然なワイン造りを実践し、酸化防止剤SO2の添加も極力減らした新たなスタイルのワインを造りたいと考え、夫であるジャン・イヴ・ビゾのコンサルタントの元、キュヴェ・ナチュールという新たなワインを作り始めた。現在では22hという広大な畑の50%近くをビオ・ディナミで生産するようになっている。

704_1.jpgビオ・ディナミの畑が増えているとは言えまだまだブルゴーニュでは実際に製品にまで結びつけている生産者はそれほど多くなく彼女の造りあげるワインが大きな影響を与えていることは間違いない。

今までのブルゴーニュとは違った世界がここには繰り広げられている。



アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール(インポーターの資料から)

ferrand2.jpgClaire Naudin(クレール・ノーダン)は、彼女のやり方を取り入れるべく、1994年にドメーヌ・ノーダン=フェランを引継ぎました。断固としてリュットレゾネ栽培(現在はビオディナミ)を重んじており、彼女の製品にはそれが表れています。彼女は型にはまるのを嫌い、人の手が及ぶのを最小限に抑え、昔から変わらぬ手工業的な農業を好んでいます。彼女のワインはブルゴーニュの伝統的な、感動のある、炭素バランスシート*を考慮した将来性のあるワインです。彼女は私たち消費者の更なる大きな喜びのため、彼女の財産を伝えようとしています。

ferrand1.jpg◎Cremant de Bourgogne  クレマン・ド・ブルゴーニュ
品種:ピノ・ノワール55%、アリゴテ25%、シャルドネ20% (樹齢25年)
面積:年により変化(50~120a)
収穫率:60~75hl/ha
畑:Magny-les-Villers(マニ=レ=ヴィレ)とPernand-Vergelesses(ペルナン=ヴェルジュレス)のコミューンに位置する。この区画はとても健康的なブドウを産する。
醸造:23kgの穴の開いたケースに手摘みで収穫。空気式圧搾機によりプレス。(全ての色素を抽出してしまわぬようマニュアルでコントロール)搾汁率は低い。ピノ・ノワールによる着色は必要ない。果実の風味と骨格は完全に保たれる。補糖は一切行なわない。発酵はエナメルのステンレスタンクで行ない、発酵後ベントナイトで清澄。マロラクティック発酵は100%行ない、(ベースワインが出来上がった)この段階で認証の申請をする。
瓶内2次発酵はParigot et Richard(パリゴ・エ・リシャール)のピュピトルを使用。熟成はラット上で9-30ヶ月。
デゴルジュマン時期:12月
特徴:1991年からベースワイン造りに力をいれている。所有畑の中から、果実味とバランスのあるベースワインを仕上げるのに最もよい区画を毎年選択。
  異なったミレジムをアッサンブラージュし毎年貯蔵。ティラージュの時行なうアッサンブラージュは、このリゼルヴワインとその年のワインで仕上げる。これにより、より大きく一定で複雑なアロマと、セパージュとワインのバランスを手に入れる。
飲み頃:市場に出回った1年後。色は黄色の状態が好ましい(熟成18ヶ月未満で消費)。やや冷やしてサーヴィスする(適温7-8度)
テイスティング:勿論アペリティフに単独で(辛口ではあるが決して固くはない)、若しくはクレモン・ド・カシス(キール・ロワイヤル)、ペッシュ・ド・ヴィーニュ、フランボワーズとともに・・またクレモン地域の骨付きハムとのお供に最適。

●Bourgogne Passetoutgrain - Omayga 2006 ブルゴーニュ・パストゥーグラン オメガ 
品種:ガメ70%、ピノ・ノワール30% (樹齢30-60年)
面積:35~64a
収穫率:40hl/ha
生産量:297ケース/3564本
畑:Magny-les-Villers(マニ=レ=ヴィレ)村に程近いところに古いブドウの樹があり、Pernand-Vergelesses(ペルナン=ヴェルジュレス)のコミューンに位置。土壌は粘土・石灰質。
醸造:収穫時に2つの品種をアッサンブラージュ。徐梗をせずブドウを10日間キュヴェゾン(この時亜硫酸は添加しない、青臭いタンニンを抽出しない)。果実味を保つため、タンクの澱の上で短期熟成(9ヶ月)。通常より早く、マロラクティック発酵を100%行なう(亜硫酸の添加はない)。マロラクティック発酵終了後に亜硫酸を僅かに添加。全てのポテンシャルを保つため濾過はしない。
ビン詰め時期:2007年6月29日(重力の力によりビン詰め)
特徴:開栓直後は還元臭を感じる。酸化するとフローラルな香りになり、サクランボや黒コショウの香りも出てくる。ガメ特有の特徴はない。口当たりは豊かで閉じている。熟したタンニン、厚みのあるワイン、溶け込んだ酸。複雑なワインではない、日常的な《パストゥーグラン》でもない。既に飲み頃を迎えているが数年の熟成能力がある(ビン詰め時に僅かに亜硫酸添加)。
名前の由来は単純にガメ(Gamay)の反転言葉。(*レターを並べ替えるとo-mayga)
テイスティング:2008年から2010年ぐらいまでが飲み頃。夏向け料理(スパイシーなグリル、バラエティなビュッフェ)との相性がよい。冬にはポテ、煮込み料理と、サングリエかシカのテリーヌとも相性がよい。

●C.d.N.V. V.V. Viola Odorata ‘07 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ ヴィエイユ・ヴィーニュ ヴィオラ・オドラタ  
品種:ピノ・ノワール100% (セレクション・マサル、樹はとても細く、小粒)
樹齢:55-70年(樹齢の高いもの70-85年)
面積:52~67a
収穫率:42hl/ha
生産量:246ケース/2952本
畑:このキュヴェは3つの区画から収穫。Corgoloin(コルゴロワン)のコミューン、En Vireville(オン・ヴィレヴィル)とEn Fontenelle(オン・フォンテネル)。土壌は粘土・石灰質、真東向きの丘の上。
醸造:収穫は手摘み、テーブルの上で厳しく選別を行なう。除梗前のブドウを丸ごとタンクに入れ二酸化炭素の元で発酵(この時亜硫酸は添加しない)。ピジャージュをしながら14日間のキュヴェゾン。ルモンタージュはしない(亜硫酸添加なし)。天然酵母でアルコール発酵。プレスはやさしく早く行なう。48時間の清澄後、重力の力により樽詰め。熟成は樽(80%は新樽)。ヴォージュとニエーヴルのアリエール産オーク樽を使用。(天然のバクテリアによる)マロラクティック発酵を100%行なう。ビン詰め直前まで澱の上で熟成。ビン詰め前の亜硫酸添加量は極々僅かの量。圧搾空気の元、重力の力でアッサンブラージュ。エアレーションをしない、ポンプを使用しない。濾過は行なわない。
ビン詰め時期:2009年4月8日(慎重に重力の力によりビン詰め)
分析値:遊離亜硫酸13mg/l、総亜硫酸39mg/l
特徴:外観は中間ぐらいの濃さ、生き生きとした赤色の艶、清澄度はよい。香りは強く、除梗しないで発酵させた性格がよく表れる。 かすかにコリアンダーと硬いさくらんぼ、花を思わせる。甘美と焙じたニュアンスが木を表現。果実味は豊かで新鮮、赤系果実(グリオット)を思わせる。口当たりは柔らかく肉づきがよい。骨格があり、溶け込んだタンニンと控えめな酸がベースになっている。とても美しいテロワールとリスペクトされた仕事により、古樹からくるピノ・ノワールの上品で好色(Viola odorataを連想する)な装いが現れている。
サーヴィス:サーヴィス温度は15-16度。大きいサイズのグラスの中で開花させる。
テイスティング:このワインは2-5年までの間に熟成段階を迎える。しかし2時間前に抜栓しておくと、果実味がとても強く、調和がとれ、今からでも高く評価され得る。
  子羊のもも肉とは素晴らしく相性がよい;単にグリルしたもの。タイムを使ったラパンのグリルとも相性がよい。また、スーマントラン(この村の名のチーズ)やシトーのチーズとも合う。

●Nuits St.Georges 1er cru Les Damodes Non filtre ‘07 
品種:ピノ・ノワール100% 
土壌:粘土・石灰質、砂質
樹齢:平均35年
面積:26a20
収穫率:34hl/ha
生産量:93ケース/1116本
畑:ブドウ樹は2つの区画に分かれている。一つは樹齢60年以上の畑。トラクターでは近づき難いため100%マニュアルにより仕事。もう一つの区画は樹齢20年程度。日当たりのよいとても傾斜のある畑。共にヴォーヌ・ロマネ村に沿って位置し、ニュイ・プルミエ・クリュのアペラシオンの素晴らしさを表現している。
醸造:収穫は朝の涼しい時間帯に。徹底的な選果。除梗なし、亜硫酸添加なしでタンクへ移動する。天然酵母による発酵、キュヴェゾンは15日間行なう。極僅かピジャージュ。プレスは低い圧力で素早く行なう。プレスジュースは僅かにアッサンブラージュ。重力の力により樽詰め。
熟成:熟成はアリエールの樽(新樽75%)。 マロラクティック発酵を100%行なう。ビン詰め直前まで澱の上で熟成。圧搾空気の元、重力の力でアッサンブラージュ。上澄みを取り、自然にガス抜きをする(16℃、1ヶ月間ステンレスタンクで熟成)、濾過はしない。
ビン詰め:2009年4月8日。十分注意を払いながら、重力の力により真空状態で。
サーヴィス:とても美しい濃縮感;果実味、厚みとタンニン、長期熟成型ワイン。サーヴィス温度は17-18度。可能であればティスティングの2時間前に抜栓し、大きいサイズのグラスの中で開かせる。又はカラフェを勧める。
テイスティング:理想は2012年~2015年(よいコンディションで保存した場合に限る)。それより早い時期ではデカンタージュ、エアレーションし、大きいグラスでいただく。
しっかりした、性質の一様なワイン;イノシシのロティ、ピジョンのハチミツ風味、野生の鴨と相性がよい。より繊細なエポワスのスーマントランや、ラングルにも同様合う。