国別に特徴を把握する

国によるワインの考え方の違い

ワイン造りにおいて国による考え方の違いがあります。旧世界と呼ばれるヨーロッパ、特にフランスを中心とした地域では長年の伝統と経験値に基づいたテロワールという概念を基本に人為的な部分を極力排除した自然派志向の考え方があります。逆に新世界においては科学的な効率化を目指した造り方が主流でアプローチの仕方が全く違うのです。自然が生み出す深遠な世界、そして科学的なアプローチの元に人為的に造り出されたワインとの違い、これが今最もワインの差として現れているのです。旧世界にも今科学の波が押し寄せワインを変えていこうとしていますが、逆にビオ・ディナミなどの一部では神秘的な試みとされる自然派志向の方法論が、科学を論拠とした人為的アプローチに戦いを挑んでいます。自然派の野菜とカップラーメンの戦い。あなたはどんなワインを選びますか?

フランスワイン

フランスはヨーロッパの中でも最も恵まれた土壌を持つ農業には理想の土地とされています。フィネスに溢れた複雑な要素を持つワインが生まれ表情豊かで実に魅力的な香りと味わいを持つワインが生まれるのです。フランスワインは世界で最も酸の強いワインでもありそれがワインの表情を豊かにし熟成するための大きな要素になります。地域によるワインの個性が明確に違うところもフランスの魅力の一つです。個人主義ならではの単体でのワインに明確な主張があるところがフランスワインの最も特徴的な部分です。

フランスワインを地域別に特徴を把握する

イタリアワイン

イタリアは小国の集まり。州によりその個性は明確に違いますが、イタリア共通のイメージがあります。イタリアという国にまとまってからイタリアには独自の個性が宿り他の国とは明確に違う個性を持っているのです。イタリアには他の国と違い1000種類以上の葡萄品種があることから独特の世界を築いています。異性のために生きる国民性、楽しく仲間と交わる社交性こそがイタリアワインの特徴とも言えるでしょう。

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スペインワイン

スペインは主要国の中でも最もワインの質が向上するのが遅れていた国ですが、最近では質の向上が著しく価格面での優位性もあり注目されています。フランスに最も近いスペインでも裕福なカタロニアでは自然派ワインが多く作られスペインならではの品種も多く質の向上が図られています。スペインではボルドーから移住した人たちがボルドースタイルのワインをテンプラニーニョで作ったワインが昔から人気がありましたが、最近ではスペインならではの品種のワインに人気があります。

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ドイツ

日本で最も早くから輸入され人気のあったドイツワイン。甘口のワインが多く価格が高いこともありドライ傾向に人気が集中している世界的な傾向のため一時はかなり低迷していました。ワインの造りの問題もあり人気がなくなっていたドイツワインですが、最近では国際市場を見すえたドライ傾向のワインや若手を中心に非常に造りの良いワインが台頭してきておりドイツワインの人気も復活傾向にあります。ドイツならではの個性に見事なほどの魅力があります。最近は温暖化の影響もあり素晴らしいピノ・ノワールなどが出来はじめています。

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オーストリア

ドイツ語圏でもあるオーストリアですが、この国では昔からドライ傾向のワインが多く作られていました。全体的な印象ではドイツほどの明確なインパクトではなく、もっと控えめな主張という印象のワインが多く作られています。最近では非常に秀逸なワインが作られるようになっており注目の国です!

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ギリシャ

ギリシャは皆様ご存じのように公務員が多く国が破綻しかかっています。ギリシャは島が集まった国のために海風が強く葡萄が病気にかかりにくいために樹齢100年以上の葡萄が多く存在しています。まだまだごく一部の生産者ではありますが、ヨーロッパの中でも独特の世界を形成できるような素晴らしい個性と品質の高さを持ったようなワインが生まれているのです。

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トルコ

トルコはイスラム教の信者が多い国ですが、早い時期から国際化が進んだ国のために、宗教的な行事の場以外ではお酒を多くたしなむ国です。トルコではジョージアのようにアンフォラでワインを作る所もあれば国際的な市場を狙った現代的なワインもあります。どちらもトルコならではの品種で作られているためにトルコならではの個性を感じさせてくれます。

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ジョージア

元々ロシアで非常に人気の高かったグルジア(ジョージア)ワインですが、ロシアとの仲が悪いために最近では国際市場に目を向けている国です。一部の生産者がアンフォラで造りあげる自然派ワインが今注目を集めています。ヨーロッパの主要国が作る様なワインとは全く世界が違い、ワイン単体での面白さというよりもは、食事と合わせることで本領を発揮するある意味個性的な質感の良いワインが多いことも特徴です。

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ポルトガル

ポルトガルは日本には最もなじみがある国ですが、国際市場でも甘口のポートワインで非常に有名です。ただ最近のドライ指向から甘口ワインの人気が落ちる中、最近ではドライなワインにも力を入れ始めています。

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クロアチア

クロアチアはユーゴスラビアから独立した国で海を隔ててイタリアと接しています。ヨーロッパとの間に位置しているために昔から政情不安の国というイメージが強く残っています。ヨーロッパを意識したワインが作られている国です。

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アメリカ

フランスの模倣から始まったアメリカワインですが、カベルネ・ソーヴィニョンやメルロー主体のワインが国際市場で人気が高いワインとして存在しています。最近ではピノ・ノワールに非常に高い人気が集中していますが、アメリカのワインの特徴は全体的に果実味が非常に濃いワインという所にあります。最近ではフランスの模倣から離れアメリカならではの世界を確立していますが、フランスワインと比べると優等生的なワインというイメージです。ワインそのものの奥深さや深みというよりももっと大胆で分かりやすいワインという印象です。

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オーストラリア

オーストラリアはシラーズ、カベルネ・ソーヴィニョンなどアメリカとは違った独特の濃いワインが主流の国です。東では昔から古典的なスタイルのワインが作られていますが、西ではフランスワインとアメリカワインの中間的なイメージの現代的スタイルのワインが多く作られています。

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ニュージーランド

ニュージーランドは国としても自然派系の意識が高く国際的な資本が多く入っている国です。地理的にもワイン造りに向いている国でこの国のワインの酸はフルーツ系で爽やかで飲みやすいワインが多くあります。最近では国際市場を意識したワインが数多く出来ていますが日本人にはとても受け入れやすいスタイルのワインが多いことも特徴です。リーファーの定期便がないために未だにコンディションの良いワインはあまりありませんが一部のインポーターが非常に状態の良いワインを輸入しています。

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チリ

チリワインはカベルネ・ソーヴィニョンや国際品種の導入により濃くてリーズナブルなワインが国際市場に人気の国です。もともと気候的にも葡萄特有の病気が少なく葡萄栽培に非常に適した国。驚くことに地域によってはじゅれい200年から500年といわれているような古木まで存在する希な国と行っても良いでしょう。最近では自然派のワインも台頭してきており、注目のワインが出始めています。リーファーの定期便がないために未だにコンディションの良いワインはあまりありませんが一部のインポーターが非常に状態の良いワインを輸入しています。

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アルゼンチン

アルゼンチンには大手が参入した現代的なワインが作られており、国際市場を狙った質の良いワインが存在しています。物価も安いために国際市場で非常に優位な存在でもあります。リーファーの定期便がないために未だにコンディションの良いワインはあまりありませんが一部のインポーターが非常に状態の良いワインを輸入しています。

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南アフリカ

南アフリカでは歴史的にアメリカ指向のワインが内陸で数多く作られていましたが、最近ではオランダ、イギリス系の若手によってフランス寄りの指向でワインが作られています。酸はフランスほど強くはありませんがかなり良質なワインが多くこれから注目されるべき地域と言えます。リーファーの定期便がないために未だにコンディションの良いワインはあまりありませんが一部のインポーターが非常に状態の良いワインを輸入しています。

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日本

日本には現在数多くのワイナリーが存在していますが、気候条件、人件費、固定資産税などワインを作るには非常に不利な条件が多く、価格面で非常に競争力がない状態です。以前と比べ若手たちの知識や経験則も増え日本ならではの見事なワインも出始めています。日本独特のボランティアなどの協力もあり経済的には安定した経営を出来るワイナリーも増え質感も高まり始めています。日本料理との相性ということを考えると最も期待できる存在。独自の世界をこれからどのように形成していけるのかが鍵と言えそうです。

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フランスワインを地域別に特徴を把握する

シャンパーニュ

シャンパーニュは発泡酒の中でも最も有名なシャンパンを生産する地域です。この地域で作られる発泡酒のみがシャンパンと名乗ることが出来ます。シャンパン以外にも一部、ピノ・ノワールを使った赤ワインや、甘口ワインが作られています。

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ボルドー

ボルドーのワインはかなり早い時期から国際市場で人気の高いワインでした。ワインマーケットの中心であるイギリスの力によって国際化が進んだワインです。現在では国際品種でもあるカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、などを主体とした品種をブレンドすることで濃厚で心に訴えかけるような魅力的なワインを造りあげていったのです。アメリカを中心とした国々ではまず最初にボルドーを見本としたワイン造りが行われたことを見ても非常に完成度の高いワインを造りあげていたことが分かります。入門者が最も分かりやすいワインの代表格でもあり、現在も国際市場で最も人気の高いワインです。

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ブルゴーニュ

ブルゴーニュのワインは基本単一品種によって作られます。ボジョレー地区では赤はガメイで作られていますが、主要地域では赤はピノ・ノワール、白はシャルドネによって作られています。単一品種でここまで魅力的なワインを作ることが出来る地域は他にはないほどの優れた地域でもあります。土壌の多様性、数メートル離れただけで土壌の構成要素が異なる地域性は単一品種でありながら多様な表情を生み出す要因ともなっています。日本人が最も魅力的に感じる地域でもあり、現在では国際品種でもあるピノ・ノワール、シャルドネのお手本ともなる地域です。この2つの品種においてこの地域を越える複雑さを出せる地域はほとんどありません。人気の地域だけに土地も高く地域性だけで売れてしまうために自然派回帰の動きは遅く農薬からの脱却はあまり進んでいません。これほどまで素晴らしい地域、緩やかながら進む品質完全に期待したい物です。

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コート・デュ・ローヌ

赤はグルナッシュ、シラーを中心とした品種、白はグルナッシュ・ブラン、マルサンヌ、ヴィオニエ、クレレット、ルーサンヌが代表的な品種、フランスで最も安いワインから高価なワインまで幅広く作られています。全体的に濃厚系のワインが多いのですが、熟成すると見事な姿になるワインも多く現在注目の地域の一つです。シャトーヌフ・デュ・パフ、エルミタージュ、コート・ロティー、、コンドリューなどを代表とする特級畑を擁し、熟成した姿は実に見事。ただ最近は熟成したワインが市場に出回ることは少なくリーズナブル系の秀逸なワインに人気が集中しています。伝統的にあまりちゃんとした管理をしないで楽しまれていた経緯もあるために今ひとつ印象の良くない方も多いようですが、コンディションの良いローヌのワインは素晴らしい表情をしています。

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ラングドック&ルーション

この地域は昔はフランス人が普段から楽しめる様な国内向けの大量消費ワインを作っていた地域です。フランスワインが国際市場で人気を博し消費量が増えてきたことから現在では土地が安いこともありこの地域に世界中から秀逸な醸造家が集まっています。すでに多くの生産者のワインが国際市場で認められ非常に素晴らしいワインを作り出しており、全体的な品質もかなり向上しています。まだまだリーズナブルなワインが多い地域でもあり穴場的な地域です。

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アルザス

アルザスはドイツの国境に接しており、ドイツ系の住民も多いこともあり葡萄品種もドイツ系の物が多くドイツ色の強いワインを作っている地域です。ドイツワインの低迷と共に今フランスで一番人気が低迷している地域です。ドイツワインとの違いは国民性の違いが明確に現れておりそこの違いが面白いところです。全体的に人気は低迷していますが、一部の生産者のワインは自然派の生産者を中心にパリなどで非常に人気の高いワインも存在しています。アルザスでしかあり得ない魅力的な個性もあり現在ドイツワインと同様復興を図っている最中とも言えるでしょう。この地域では白だけではなくピノ・ノワールを作られていますが、最近の温暖化の影響でかなり素晴らしいワインが出来はじめています。

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プロヴァンス

フランスの避暑地として名高いプロヴァンス。ロゼが有名ですがこの地域のワインは非常にチャーミングで上品な酒質が特徴です。早い時期から国際的にも有名になったトレヴァロンによって素晴らしいワインが生まれる生産地として認識された経緯があります。

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ロワール

現在ロワールは自然派の生産者の聖地といっても良いような存在です。サンセール、ミュスカデ、ピュイ・フュメなど聞き慣れたワインもあると思いますが、魚介系の料理との相性で有名なワインでもあります。比較的リーズナブル系で品質の高いワインが多く、赤ワインもピノ・ノワール、ガメイ品種などを中心に土着品種による個性的なワインも生まれています。

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サヴォワ

サヴォワのワインは馴染みのない方も多いと思いますが、スイスやイタリアと国境を接する自然豊かな地域です。白品種が多い地域で賀最近では秀逸な生産者が現れていて実に見事なワインが作られ始めています。ビュジー・セルドンなど甘口の発泡酒でも有名。

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ジュラ

サヴォワの隣に位置しサヴォワと主にフランス人が最も愛すワインが作られている地域です。最近では日本でも人気が高まり初め発売と主に完売状態のワインがあるほどです。インパクト系のワインではなく質感と表情で楽しむようなワインが多く、食と主にあるワインと言えます。一瞬高価だなと思わせるようなワインが多く、単体としてワインに感動を求める向きには向かないワインでもあります。

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