久々に開けたがオー・ボン・クリマほどデビュー当時からぶれずに同じスタイルのワインを作っている生産者はいないのではないだろうか。まさに昔のムルソースタイルでまさにこってりとしていて分かりやすく旨いのだ。酸がしっかりとあるのでしつこさがなくまさにワイン界のアメリカンのハンバーガーのような存在。でもハンバーガーと言っても屋台の人気のあるところのハンバーガーと言った感じ。
国際的にも有名なグロッソ・サネーゼだがこのワインはラシーヌ使用で一般のグロッソ・サネーゼとは造りが違う。まさにキャンティーのあるべき姿を再現したようなワインできちっと作り込まれた姿は素晴らしい!ただ濃密でインパクトを狙ったようなワインではなく軽やかな中に奥深さを感じる昔あったような素晴らしいワインを想像していただければ。
皆さんご存じでしょうが、バッグ・イン・ボックスは状態が良く生産者を選べば家飲みワインとして最高なのです。基本的には空気が入らない構造になっているために開けても最低でも2週間は緩やかに熟成していき驚くほどの変化を見せます。ワインを開けて飲みきると言うプレッシャーもなく逆にいつでも飲めてしまうから危険。このカザーレも以前よりかなり落ちついて驚くほどよくなっています。こんなに美味しかったらちょっと他のワインはいらないかも、、。パーティーなどで使ったら間違いなくみんなに喜ばれます。あれほどバッグ・イン・ボックスを使うのをいやがっていた飲食店でも最近では当たり前のように使っているが証拠です。